「何とかしてくれよ」じゃなくて

「この国は危ないぞと。何とかしてくれよ。誰か何とかしてもらいたいと。私は、一番大きな強い国民の民意だと思います」

と言ったのは、石原慎太郎氏。17日の日本維新の会と太陽の党の合併会見でこの発言が飛び出しました。

ここまでわかりやすいパターナリズム(家父長主義)な発言、なかなか聞けないよなあ。

誰かなんとかしてくれという他人任せの性根こそが、この国をだめにしてきたわけでしょ。

人任せではなく、自ら立ち上がり、なんとかしてやろうと動いている人たちが世の中にたくさんいます。被災地なんか特にそうです。そういう人たちの姿は、彼らにはまったく見えてないんだろうな。

石原さんの先の発言を聞いて、このままではまずい、なんとかしなくてはと危機感を持って、自ら立ち上がる人が出てきたら(選挙に出るという狭い意味ではなく、社会的な課題に対し自ら取り組むということで)、石原さんがこう発言した意味もあるかもしれないですね。

僕が市民活動とかNPOというものにかかわってわかったことは、「社会を変えるのに、必ずしも政治家や官僚にならなくてもよい」ということと、「社会を変えるのは、一人でやらなくてもよい」ということ。

「強いリーダー」が世の中を変えてくれるんじゃなくて、社会というのはみんなで変えていかなきゃよくはならないんだと思うのです。

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