信頼を分け与えるということ

 NPOの中間支援センターの役割として、他のNPOに対し信頼を分け与えるということがあるのではないかということを最近つらつらと考えてました。「分け与える」とは言うものの、信頼を分け与えても元の信頼は減らないので、ろうそくの火を、まだ火の灯っていない別のろうそくに分け与えるようなイメージです。

 信頼というのは、相互の関係性の中で生まれるもの。評価を担保するものがあって、付与される「信用」とはそこが違います。

 中間支援センターとしては、信用を付与する格付け機関的な役割を持つところもあってもいいけれど、より大事なのは支援先の団体に信頼を分け与えることだと思うのです。ある相手と、支援先の団体とがあって、そこの関係の中に第三者として中間支援センターが入り信頼を分け与えることで、相互の関係がより豊かなものになるのではないかと。

 そのためには中間支援センター自身も信頼を確保していないといけないし、支援先の団体を信頼している必要があります。

 信頼の関係性(学術的には社会関係資本=ソーシャル・キャピタルなんて言われてますが)をあちこちに、重層的に生み出していくこと。地星社も、そういうことを目指していきます。

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