中間支援NPOのスタッフでも、自分で団体を立ち上げて運営した経験のある人はそれほど多くはないのではなかろうか。だからこそ、自ら何かをしようと活動している人たちをまずはリスペクトする姿勢が必要だが、中には上から目線の人もいたりする。
中間支援のNPOが現場の団体から信頼されるためには、もっと現場の活動に参加して、現場の実情を知ることも大切だろう。
仙台市など、自治体によっては職員研修の一環で、職員が「NPO留学」として、一定期間NPOの現場の活動を体験するということをしている。同様のことを中間支援NPOのスタッフがやってもいいように思う。
また、現場のNPOの理事会に、進行ボランティア(あるいは書記ボランティア)を中間支援NPOが派遣するというのはどうだろうか。中間支援NPOのスタッフが現場のNPOの経営を学べる機会も少ないし、理事会の進行をサポートしてくれる人に来てもらえるならNPOとしてもありがたいだろう。進行を担うのは、それなりにファシリテーションのスキルがある人じゃないといけないかもしれないが。
私の場合は、かつて草の根市民活動団体で活動していたことが今のバックボーンになっていると思う。当時の活動は、社会に対してはそれほど大きな成果につながらなかったかもしれないが、こうして中間支援のNPOを立ち上げて8年続ける上では意味ある経験だった。
と、ここまで書いたのを読み返してみて、これもまた上から目線だな(笑)と思ったが、いったんこれはこれで今の考えとしてそのまま載せておくことにする。