他己紹介をしてみた

先日、ある事業の今年度のキックオフミーティングで、今年から新たに加わる人たちもいたので、他己紹介をやってみた。

他己紹介とは、2人でペアになってもらい、それぞれインタビューをして相手のことを尋ね、伺った内容をもとに相手のことをみんなに紹介するというものである。自分で自分を紹介する自己紹介ではなく、相手のことを紹介するので他己紹介というわけだ。今回のミーティングではインタビューをそれぞれ10分、相手の紹介を3分で行ってもらった。

初対面の人もいるのでアイスブレイクの意味合いもあったし、この事業ではいろんな人に会いに行って話を伺うことをするので、ある意味その練習でもあった。ひとりひとり自己紹介をやるよりは、もう少し互いの親密さも増したのではないかと思う。

とは言え初対面の人と話すというのは、やはりそれなりに難しさもある。どういうシチュエーションで会うかにもよるが、私の場合だとまずは「ご出身はどちらですか?」とか、「もともとこちらのご出身でしたか?」などの質問から始めることが多い。特に被災地だと震災後に支援で来た方も多いし、仙台も就職や進学を機にやってきた人が多いので、そのへんが話のとっかかりになる。もちろん相手が地元出身の人だったとしても、地元ネタから話を広げることができる。

そこから話を続けていくには、過去から現在まで時系列で訊いていくのが理解しやすいし、相手も話しやすいだろう。一問一答のような感じではなく、相手の話してくれたことを深めるような質問をしながらつなげられると、その人の人となりもより見えてくる。

こうしたちょっとしたテクニックめいたものも多少は役立つだろうけれど、見知らぬ他者とうまくコミュニケーションを取るには「相手に対して関心を持つ」という姿勢がまずは基本になると思う。自分自身も改めてそれを振り返るいい機会になった。